fromdusktildawnさんのコメント(その3)

また増えてる……。

改行(改段)は僕が行なったので、本人の意図とは違うかもしれません。
また、訂正部分は反映済み。
オリジナルは http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060127/p1 になります。

■以下引用■
# kuippa 『
 「技術指向の経営」というのに少し違和感。
 技術の独自性から、その優位性を客寄せにも収益の回収にも用いるということだと思うのですが、それこそ洋の東西を問わず戦略技術でネットの表舞台に立っている会社はないように思います。工業プロダクトの場においてなら、「戦略技術」は実存していますが、ことITに関しては請負などのような追従分野しかまだ存在していないように思います。

 高い技術をもとにプロモーションしているGoogleのような会社の活躍は目を見張るものがありますが、あくまでそれは、技術がそのまま収益に結びついているのではなく、技術を元にネット内で地の利をおさえ、広告のようなもので稼いでいるのではないでしょうか。収益回収のエンジンとはイコールではありません。

 高い技術力に裏打ちされた利便性はマスアピールに役立つ集客要素にはなりますが、技術が売れているわけではありません。アマゾンもしかり。回収エンジンと集客エンジンが別というのは”あり”だとは思いますが、ライブドアも技術の裏づけ(もちろん会社買収にあたり価値算定などのセンスも技術のひとつだとおもいます)を得たうえで、ファイナンス分野で収益をあげていたというスタイルなのではないでしょうか。

 ( ゜д゜)ハッ。そういうのをマーケティングっていうのかな?


 でも、BtoCで技術をとっぷあじぇんだとして商売していくのはまだまだむずかしそうだなーと思ってしまうのです。
 かつ、今の日本の状況からしても、ある程度以上の企業も結局収益をあげてるのはファイナンス分野っていう実情があります。
 それを額に汗してという議論と結びつけるつもりはありませんが、額に汗した結果報われるように、その利益を最大化しようとしてITな企業群が鮭の遡上のように向かうのも納得はいきます。


 BtoCで、高い技術力をそのまま収益エンジンに結び付けられるような会社がでてきた時に、なんでしょ経営2.0の時代がくるですかね。決済とかまだまだ障壁は多そうですが。


# fromdusktildawn 『
> BtoCで技術をとっぷあじぇんだとして商売していくのはまだまだむずかしそうだなーと思ってしまうのです。

 同感です。技術が重要じゃない、とか、技術が勝因とは関係ないとかいうつもりはなくって、ぼくが気になっているが、「技術が主な成功要因かどうか」という点。言い換えれば、技術を会社のトップアジェンダにしてよいのかどうか、という点。
 もっと別の言い方をすれば、技術を会社の戦略の中心に据えていいのかどうか、あるいは、「Googleは実際に技術を会社の戦略の中心に据えてきたのか? また、据えてきたから成功したのか?」という点。
 技術を軽視しているわけでも、高い技術から来る検索精度が、ユーザの支持を勝ち取るのに重要だったということにも、異論はありません。ただ、気になるのは、「実際にGoogleの検索精度の方が高いかどうか?」って、消費者にどのくらいわかるんですかね? 技術屋さんとか、ITな脳味噌をもってる方々はその辺に敏感でしょうけど。

 ぼくなんか、Googleのシンプルなユーザインタフェースと、うっとうしくない広告のだし方から、「これはユーザ指向の検索エンジンに違いない」と思い込んでしまって、実際にYahooと検索精度を詳しく比較したりなんかしませんでしたからね。
 そもそも、同じ単語をYとGの両方で検索して、比較分析するユーザなんて、どのくらいいるんですかね? 一般ユーザって、ほとんどの場合、印象だけで決めてませんか? そして、Googleの印象って、企業にマーケティングされるのが嫌いなユーザには、めちゃくちゃ訴求力あると思うんですよ。
 だから、たしかに、YからGに切り換えたユーザは多いだろうけど、実際のところ、その切り替えを引き起こした主な理由は、ほんとに検索精度の違いだったのか、怪しいような気がするんです。

 もちろん、マーケティング理論的には、いわゆる、アーリーアダブターとか、口コミ理論におけるオーソリティーにカテゴライズされるコアなユーザは、比較分析ぐらいはすると思うから、検索精度自体も十分大きな成功要因だったとは思いますが。ただ、コアなユーザは、そこの部分を過大視する傾向があるので、ちょっとそこは気をつける必要があるかな、という気がします。


# fromdusktildawn 『
 あと、もう一つ。
 そもそも、「検索精度」って「技術」なんですかね? 「検索精度が高い」というのは、「ユーザの望んでいるものにより近い検索結果がでてくる」ってことですよね。そして、「何をもってユーザがのぞむ検索結果」として定義するのかっていうのは、実装仕様じゃなくって、外部仕様では? もっというなら、要求仕様書なんじゃないのか?
 それって、大手企業なら、○○企画部とかいう、ビジネス系の部署に配属された企画屋が書くドキュメントだったりするわけですよ。

 もちろん、それをどう実装するか、というのは、技術系の部署だし、そのアーキテクチャが設計できなきゃ、いまのgoogleはなかったわけで。ただ、そもそも、その実装力が優れていたから、優れた検索エンジンになったのか、それとも、ページランクとか、何をもってユーザののぞむ検索結果と考えるのか、という企画センスが優れていたために、優れた検索エンジンができあがったのか、それは闇の中ですよね。
 ただ、気になっているのは、盲目的にそれを「技術」が優れていたからだ、と信じ込んでしまうことです。じつは、単に「企画」が優れていただけかもしれないのだから。
 その外部仕様をエンジニアが書いたから、それは技術というわけじゃないんですよ。生まれつき、天才的な企画センスやマーケティングセンスを持ったエンジニアって、よくいますから。

 そう企画・マーケティングの才能を持ったエンジニアが開発したサービスを指して、「技術の勝利だ」とか言われると、違和感を感じるんですよね。


# 胡椒の木 『
 みなさんのご意見に関して、分析の深さに感服いたしました。
 私が申し上げたかったのは、技術の優位性は、その優位性が製品の良さやユーザへの満足に結びつく限りという条件付きですが、Googleが成功に至るための1つの「必要条件」だったのでは、ということです。

 技術の勝利とか技術が中心かどうか、という点に関しては皆様のコメントのとおり、そんな単純なものではないということは激しく同意です。すなわち技術的優位性が十分条件でないことは明らかです。でも必要条件ではあったでしょう。実際に検索をしてみて欲しい結果が出てこなければユーザが離れていくわけですので。
 それから、私の論点は、技術優位性が必要条件だったのはGoogleがクリティカルマスに到達するまでの過程での話しであり、クリティカルマスを越えてしまえば技術的優位性は必要条件ですらないこともあると思います。もちろん技術的劣等性があまりにひどい場合は別でしょうが。
 したがって、現在のGoogleは企画や経営手法やマーケティングの勝利であるという感じは私も持っています。

 ということは、次の時代に登場するIT界での何か新しい成功事例も、最初は他の人にはできなかった何か優れた技術を持って登場してくると思います。その「技術」なるものが現在のソフトウエアや半導体技術の延長線では無いかもしれませんが、何か「エンジニアリング的手法で壁を破るもの」といったようなものではないか、と漠然と考えております。、

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